競売差押

先日、名古屋地方裁判所の競売物件で、小粒ではありますが手堅い収益物件が期間入札に出ていました。
お客様へ紹介すると、即「入札したい。」と返事をいただきました。

保証金の振り込みを済ませ、今日、入札額を打合せる予定でした。
念のため、不動産競売情報サイト「BIT」で、この物件が取下げらていないか確認したところ、「取下」の2文字が目に飛び込んできました。

いやな予感が的中してしまいました。

昨日の昼までは掲載されていたのに、お客様と二人しばし落胆…
内心では「こんなおいしい収益物件手放すかな?」と自問自答していました。

過去にも何度か「取下」を経験しているので、入札はできるだけ締切日の前日か当日に行うようにしていますが、今回は私のスケジュールの都合で、余裕を持って保証金を納めていただきました。

競売申立の取下げは、差押債権者(申立人)が入札の開札期日の前日までに、裁判所へ「取下書」を提出すれば、取り下げることができます。
おそらく債務者は手放すのが惜しくなって、一括弁済の資金をぎりぎりセーフの所で用立てたのでしょう。

それにしても、この物件のために債権者も裁判所も、そして我々も、どれだけ時間とお金(と税金)を費やしたことか、債務者は知る由もないでしょうね。

保証金の返還手続きは、来週行うことにします。

投稿者プロフィール

H.Matsumoto
H.Matsumoto執行役員 専務
不動産取引の実務家として30年以上にわたり、売買や賃貸借の仲介、管理、開発、土地活用などに携わってきました。
不動産取引は個別性が強く、予期しないトラブルもしばしば起こります。
今後も皆様のお役に立てるよう日々研鑽を重ねて参ります。

主な経歴
20代~都内の賃貸専門店にて仲介営業、仕入れ業務に携わる。店長職を経験。
30代~ガソリンスタンド、コンビニ、ドラッグストアなど事業用借地権による用地取得交渉、開発業務に携わる。近畿圏にて実績多数。
40代~賃貸管理会社にて財務責任者、家賃滞納の債権回収業務に携わる。賃貸管理のデータベースを独自で作成し社内で運用する。
50代~売買仲介を主軸に、収益物件の売買、競売・任意売却など特殊売買に携わる。現在に至る。このホームページの管理者。