遺産分割でトラブルになるケース

遺言

夫婦に子供がいない場合

子供さんがいない夫婦の会話です。
ご主人が奥さんに「俺が先に死んだら家もお金も全部お前(妻)のものだから、安心して老後を暮らしていけるよ。」と言いました。
奥さんは「そうなの?でも、まだまだ長生きしてね」と答えましたが、ふと心の中で、「本当に安心して老後が暮らせるのかしら?…」と自問自答しました。
さて、奥さんはご主人が亡くなった後、安心な老後が送れるのでしょうか?

もし、ご主人に兄弟姉妹がいれば、答えは「ノー」です。
ご主人の両親は既に他界しているとして、夫婦に子供がいなければ、ご主人の兄弟姉妹は法律上の相続人(法定相続人)となり、ご主人の財産のうち4分の1を相続する権利(法定相続分)が与えられ、兄弟姉妹たちは当然のように奥さんへ遺産分割を迫ってくるからです。

仮に、ご主人の相続財産が金銭より不動産の方が多くを占めている場合、特に不動産が自宅というケースでは、奥さんが終の棲家と思っていた我が家を遺産分割のために手放すことになり、安心どころか借家住まいを強いられることにもなりかねません。

遺言書を残してもらう

このような事態を回避するには、ご主人に「遺言書」を残してもらうことです。
相続は、亡くなった人(被相続人)の遺言書があれば、原則的にそれに従うこととされています。
また、兄弟姉妹には「遺留分」が認められていないため、遺言書に全財産を妻に相続させる記載があれば、争うこともできません。

言葉だけなく書き残すことが、相続には大切なことです。
必ず、ご主人には奥さんへ全財産を相続させることを「遺言書」に書き残してもらいましょう。