相続・共有名義・任意売却など複雑なケースを解決した7つの実例
「相続した不動産が売れない」「共有名義で話が進まない」「住宅ローンが払えず競売寸前」——。
不動産の売却には、見えづらい“壁”が存在するケースが少なくありません。
このページでは、当社が実際に対応した不動産売却の成功事例を7件ご紹介します。
それぞれが「売れない」と思われていた物件ばかり。
登記・相続・法的手続き・隣地との調整など、専門的なサポートが必要な場面で、どのように問題を解決し、売却につなげたのかを具体的に解説しています。
- 相続した空き家・農地・共有不動産など、複雑な事情でもご相談ください。
- 実例を読むことで、あなたの物件にも売却の可能性が見えてくるはずです。
【滋賀県大津市】住宅ローン返済が困難に…任意売却で差押えを回避し、生活再建へ
■ ご相談内容
ご相談者様は60代の男性。
大津市郊外に所有していた築20年以上の戸建住宅に居住していたものの、収入減により住宅ローンの返済が滞り始め、金融機関から「差押え予告通知」が届く事態に。
競売にかけられる不安や精神的な重圧から、当社にご相談いただきました。
「住宅ローンが払えなくなってから、不動産会社に相談しても“競売しかない”と言われ、もうどうしていいか分からなくなっていました。」
■ 当社の対応
- 金融機関に対し任意売却の申請と支援計画を提出
- 現地調査に基づき、築年数・立地・接道条件等から流通可能と判断
- 売却後の住替え先の手配と、残債の整理方針を弁護士と連携し策定
■ 結果
当該物件は、都市ガス・上下水道完備の一般住宅地に位置し、接道・敷地条件も良好だったため、当社ネットワークにて購入希望者を募り、1,280万円で売却が成立。
ローン残債約1,500万円のうち差額は、債権者と協議の上、分割返済にて調整されました。
競売は回避され、ご本人も生活再建の道筋が立ちました。
■ 解決のポイント
課題 | 対応 | 成果 |
---|---|---|
滞納による差押えリスク | 任意売却での金融機関同意を取得 | 強制執行を回避し、選択肢を確保 |
残債が売却額を上回る | 分割返済計画を提示 | 借金を圧縮し生活再建が可能に |
精神的負担が大きい | 売却から転居・今後の支援まで一貫対応 | ご本人の不安軽減と生活再出発を支援 |
■ ご相談者様の声
「“家を手放したら終わり”だと思っていましたが、むしろ再スタートのきっかけになりました。
もっと早く相談していれば良かったです。」
■ 類似のお悩みでお困りの方へ
- 住宅ローンが滞り始めている
- 銀行や保証会社から通知が届いた
- 離職や体調不良で返済が困難になってきた
競売や自己破産しかないと思い込まず、まずは「どうすれば生活を立て直せるか」を一緒に考えていきましょう。
【三重県津市】農地+市街化調整区域の土地を太陽光用地として売却
■ ご相談内容
父名義の農地を相続したが、地目は「田」で市街化調整区域内。
長年活用されておらず、相続人も売れる見込みがないと諦めていた物件。
■ 当社の対応
- 転用の可能性を精査し、用途地域と自治体の基準を確認
- 太陽光パネル設置を目的とする法人に売却交渉
- 農地転用許可の実務を行政書士と連携
■ 結果
買主による転用許可が無事下り、相場より高値で成約。
数年間動かなかった土地に価値を見出す結果となりました。
■ 解決のポイント
- 誰にでも売るのではなく、「使い道がある相手」を見つける戦略
- 行政交渉や転用の段取りを熟知していること
- 相続人が手間をかけずに済むフルサポート体制
■ ご相談者様の声
「正直、父の土地は“どうせ売れない”と思っていました。農地だし、調整区域だし……。
でも、コウセイマネジメントさんに“使う人がいれば価値はある”と教えてもらって、目からウロコでした。
行政手続きまで全部やってくれて、本当にありがたかったです。」
「農地は売れない」と思い込んでいた土地でも、使いたい人がいれば売却できる道があります。
【愛知県豊田市】相続放置20年。戸籍追跡で相続人を特定し売却へ
■ ご相談内容
20年以上相続手続きをしていなかった実家。
名義は亡父のままで、相続人も誰になるか分からない状態。古家付き土地の売却をご希望。
■ 当社の対応
- 戸籍を遡って法定相続人を確定
- 全員に個別連絡を取り、協議書を作成
- 相続登記を司法書士が代行、名義を整理
■ 結果
協議が整い登記完了後、現況で購入希望の地元業者と即日契約。
相続人間での分配方法も整理され、無事に現金化へ。
■ 解決のポイント
- 放置期間が長くても、戸籍調査から解決可能
- 共有者間の意思確認は“書面化”が鍵
- 相続と売却を同時に進めるノウハウ
■ ご相談者様の声
「亡父の土地をどうしたらいいか分からないまま、20年が経ってしまって……。
役所にも不動産屋にも相談しづらくて、ずっと不安でした。
戸籍を調べてもらって、兄弟とも久々に連絡が取れて、売却以上に“人生の整理”ができた気がしています。」
長年放置していた相続物件でも、戸籍調査と法的整理で売却は可能です。まずは状況の整理から始めましょう。
【名古屋市中村区】兄弟間の共有名義を調整して土地売却に成功
■ ご相談内容
両親から相続した土地が兄弟3人の共有名義。
うち1人が海外在住で話し合いが困難。固定資産税だけが毎年発生し、売却が進まない状況。
■ 当社の対応
- 各共有者と個別に連絡を取り、立場の違いを整理
- 司法書士立会いのもとで遺産分割協議書を作成
- 1名が他の2名の持分を買い取り、単独名義化
■ 結果
名義が整理された後、速やかに隣接地所有者へ売却。
ご兄弟間の関係も悪化せず、スムーズな現金化が実現しました。
■ 解決のポイント
- 第三者が入ることで感情的な対立を回避
- 法的整理と実務サポートを同時に提供
- 単独名義化により売却交渉が一気に加速
■ ご相談者様の声
「兄弟のうち1人が海外に住んでいて、みんな意見がバラバラ。自分たちだけではとても無理でした。
司法書士さんも交えて、誰かを責めることなく話をまとめてくれたのが大きかったです。
不動産の売却って、ただ“売る”だけじゃないんですね。納得して手放せました。」
共有名義の調整は感情的になりがちですが、第三者の介入で冷静に解決できるケースが多くあります。
【三重県四日市市】再建築不可・老朽空き家でも建物付きで売却
■ ご相談内容
相続した実家(築50年以上の木造平屋)を数年放置していたところ、隣接住民から「庭木が越境している」「虫が多い」などの苦情が寄せられるように。
市からの直接通知はまだなかったものの、「このままだと行政指導がくるのでは」とご家族が不安になり、ご相談を受けました。
■ 当社の対応
- 建物解体ではなく、現況のまま売却する方針を提示
- 再建築不可でも利用目的のある買主をリストアップ
- 引渡し条件を調整し、現状有姿契約で販売
■ 結果
建物付きでの購入希望者と交渉成立。
固定資産税や管理コストから解放され、相続人の心理的負担も大きく軽減しました。
■ 解決のポイント
- 解体=正解とは限らない。現況販売の方がメリット大なケースも
- 特定空家の回避と早期売却が重要
- 見栄えではなく「活用の目線」で買主を探す提案力
■ ご相談者様の声
「近所から“草木がひどい”と苦情を受けて、申し訳ない気持ちと焦りでいっぱいでした。
解体費用が出せないから売れないと思っていたのですが、コウセイマネジメントさんが“建物付きのままでも買い手はいますよ”と教えてくれて、本当にホッとしました。
何もせず放置していた自分たちを責めていましたが、無事に手放せて肩の荷が下りました。」
老朽化した空き家も、すぐに解体しなくても売却できる可能性があります。放置せず、まずはご相談ください。
【奈良県橿原市】未登記の老朽家屋と不明確な境界…一部解体と測量で売却実現
■ ご相談内容
亡き祖父が住んでいた築70年超の家屋付き土地を相続したものの、建物が未登記で法的にも現況が不明確な状態。
境界杭も見当たらず、隣地所有者から「塀が越境しているのでは」と言われたことをきっかけに、「売るに売れない」とご相談いただきました。
「登記されていない建物はどうすればいいのか、隣の人とも関係が悪くなってしまって、もう手がつけられないと感じていました。」
■ 当社の対応
- 建物の未登記調査と表示登記の要否を精査
- 境界立会いの段取りを進め、土地家屋調査士にて境界確定
- 隣地所有者と協議のうえ、越境部分を含むブロック塀と老朽部分の一部を解体
- 引渡し時の境界明示・補修条件を調整し、買主と現状有姿契約へ
■ 結果
売却前の登記や解体で百数十万円のコストを見込んでいたものの、「事前整備+一部解体+現況説明」のセットで、買主が費用を織り込んで購入を希望。
予想より高値で売却が成立しました。
■ 解決のポイント
課題 | 対応 | 成果 |
---|---|---|
建物未登記 | 構造上「表示登記不要」と判断し、コスト回避 | 登記に関わる費用と時間を圧縮 |
境界不明 | 土地家屋調査士と立会い+覚書で明確化 | 隣地とのトラブルを事前解決 |
老朽部分の越境 | 越境範囲を限定し一部撤去、買主と条件合意 | 解体費用を最小限に抑えた現況販売 |
■ ご相談者様の声
「最初は“もう解体しかない”と思っていましたが、最小限の手直しで売れる方法を提案してもらえたのが本当に助かりました。
隣地とのトラブルも、同席して対応してもらえたのがありがたかったです。」
■ 同様のご相談が増えています
- 境界が不明確で測量から相談したい
- 未登記建物があり、売却できるか不安
- 古家付き土地の処分方法が分からない
- 解体費用が捻出できず困っている
こうしたお悩みも、現況のまま売却できる可能性があります。
「整備してから売る」ではなく、「整備する前に相談」が解決の近道です。
【岐阜県各務原市】共有名義+所在不明の相続人——家庭裁判所の手続きで売却実現
■ ご相談内容
母親の相続で取得した各務原市の宅地(更地)。
名義はご相談者様と兄弟3人の共有となっていたが、そのうち1人の所在が長年不明。
本人とは20年以上音信不通で、手紙を出しても連絡が取れず、売却の話し合いができない状態でした。
「毎年税金だけ払い続けてきましたが、もう限界で……。
でも、行方不明の兄弟がいるままでは売れないと他社に断られました。」
■ 当社の対応
- 戸籍と住民票の除票などを調査し、所在不明の事実を法的に裏付け
- 司法書士と連携し、家庭裁判所に「不在者財産管理人選任」の申立てを実施
- 管理人の同意により売却手続きを進行
- 最終的に他の相続人と管理人立会いのもとで決済
■ 結果
法定手続きを経ることで、音信不通だった相続人の持分も含めて売却が可能となり、全員に分配される形で現金化。
「誰か1人でも不明なら売れない」という状況を、1年以内に解決できました。
■ 解決のポイント
課題 | 対応 | 成果 |
---|---|---|
共有名義の相続人が所在不明 | 不在者財産管理人制度を活用 | 裁判所の許可により売却可能に |
税金と管理コストの負担が重い | 売却による現金化で負担解消 | 相続人全員に平等に配分 |
他社で断られた複雑案件 | 弁護士・司法書士との連携 | 法的手続きを含めた実行力を発揮 |
■ ご相談者様の声
「他の不動産屋では『売れません』としか言われず、ずっとモヤモヤしていました。
裁判所の制度で解決できると知って本当に驚きましたし、何より気持ちが楽になりました。」
■ このようなケースにも対応可能です
- 共有者が海外に住んでいて連絡が取れない
- 相続人が多すぎて話し合いがまとまらない
- 一部の相続人が認知症で判断能力に不安がある
- 名義人が亡くなった後、そのまま数十年放置されている